普段、ショアジギングはスピニングタックルを使う方がほとんど(多分99%くらい)で、ベイトリールを使う人は見ませんよね。
私はベイトタックルが大好きで、バスフィッシングにハマっていた頃、ベイトタックルで巻物ばかり投げていました。
今回の記事は、ベイトでショアジギングをやってみようか検討している方や、興味のある方向けです。メリット・デメリット、また、使用しているタックルを書いていきます。
ベイトショアジギング×設定
インターネットで、ベイトショアジギングと検索すると様々な情報がでてきます。
ライトなものから100gのメタルジグを磯場からキャストするものなど様々ですが、私が主に使用するルアー・ウエイト、ターゲットはざっくりこんな感じです。
ルアー・ウエイト
- メタルジグ :30g~40g
- シンキングペンシル :28g~45g
- ミノー :27g~38g
ターゲット
- サゴシ、サワラ : 45~80㎝
- イナダ、ワラサ : 40~80㎝
- シーバス : ~90㎝
- マダイ : ~80㎝
つまり、カテゴリーでいえば、LSG(ライトショアジギング)の部類に入るのだと思います。
これ以上のルアーを何時間も投げ続ける体力はない!!
ベイトショアジギングの魅力
私は、DCリールが好きで、バスフィッシングの頃から使用していますが、ベイトショアジギングで使用しているリールは、17エクスセンスDCです。
スピニングにはないキャストフィーリングがなんとも心地よく、≪キィィィーーーーーーー≫の高音がいつまでも続くような感覚が最高です。
また、ベイトタックルはスピニングに比べて、手や腕とタックルの接地面積が広いためか、非常に感度が良く、魚のアタリやファイトが ≪ゴン・ゴン・ゴン≫やとダイレクトに伝わってきます。
着底や海底の質、潮の流れなんかもよくわかるよ。
スピニングとの違いを,車に例えれば、スピニングタックルはオートマ車、ベイトタックルはマニュアル車のような感覚で、自分で調整しなければいけない部分が多く、最初は苦労しますが、使いこなせるようになってくると、達成感や優越感を味わうことができるかと思います。
次はベイトショアジギングのメリット・デメリットの解説をしていきます。
メリット
メリットなんてない!ただ楽しいでいいじゃない!!
嘘です。メリットもあります。
- 1、太いラインを巻ける
- 2、力強いトルク
- 3、感度の良さ
- 4、ロングリーダーシステム
1、太いライン
ライトショアジギングではPEライン1.0~1.5号くらいのラインを巻いている方が多いかと思いますが、私のタックルでは、PE2.0号を150M巻いてあります。17エクスセンスDCの糸巻き量は少ないですが、アンタレスDCMDはPE2.0号を200以上巻くことができます。
太いラインであれば、不意に大物が掛かった際にも安心してやり取りができ、青物等が走り出した際に、ライン残量に余裕があれば、無理なファイトを避けることができます。
2、力強いトルク
私はテトラポットに乗って釣りをすることが多いのですが、近場で青物が横に走ったり、大きなマダイが海底に突っ込もうとした際に、ベイトタックルだと強引にファイトすることが可能になります。
堤防など足場が良く、海中に何もないところであれば問題ありませんが、岩場やテトラがある場所では、魚と近距離戦になった時や、最後のランディングで、どうしても強引に頭をこちらに向けなければラインブレイクしてしまう。そんなときが必ずあります。
そんな時にゴリ巻きできて、ランディングネットまで魚をコントロールできるパワーがある。
なおかつ使用するルアーは、40gのメタルジグや30gのルアーで大型の魚を取っていきたい。そんな相反する二つ希望を満たしてくれるのが、ベイトタックルでした。
3、感度の良さ
先にも書きましたが、PEラインから伝わってくる些細な振動が、ロットに伝わってアタリなどを感じ取るわけですが、ベイトタックルは腕全体でタックル支えているため、この振動を感じ取る面積が広く、スピニングタックルに比べ、感度がいいのではないかと思われます。
4、ロングリーダーシステム
こちらは、PEラインは根ずれに非常に弱くリーダーが必須なのですが、私はテトラに乗って魚とファイトするため、ナイロンライン8号のリーダーを3~5メートル使用ます。これは、波が高い時や、魚が暴れた際に、テトラにラインがすれてしまい、切られてしまうのを防ぐためです。
これだけ長くて太いリーダーを巻き取るには、やはり、ラインキャパシティーのあるベイトタックル向けです。
デメリット
デメリット多め。ある程度の慣れが必要。
- 1、飛距離 スピニングの約1~2割減(PE2号以上はその限りではない)
- 2、キャストが難しい
- 3、バックラッシュ
- 4、FGノット一択
- 5、メンテナンス・コスト
1、飛距離
1.0号~1.5号のスピニングタックルで、40gを100m飛ばすことができるところ、2.0号で40gをベイトタックルでは80~90m前後の飛距離かと思います。
2、キャストが難しい
とにかく練習が必要です。もともとベイトタックルを使ったことがある人は問題ないかと思いますが、初めての方は、安物のメタルジグや予備のラインを用意したうえで、キャスト練習が必要です。
3、バックラッシュ
これは、DCリールであればあまり問題になりません。
17エクスセンスDCを使用していて、そこそこの横風や向い風でバックラッシュしたことはあまりありません。
しかし、バックラッシュは1発で、その日の釣行が終了する可能性があります。ただ、DCリールであれば再生不可能なものはほぼありません。私も、17エクスセンスDCで致命的なバックラッシュは1度もありませんでした
しかし、軽微なバックラッシュでも、そこの海底が岩場や海藻帯の場合、バックラッシュを治している最中に、根がかりすることがありますので注意が必要です。
4、FGノット
私はロングリーダーを採用しているため、ロッドのガイドに結び目が干渉しないようにFGノット1択となっています。
漁港等、海中に何もない場合は、ショートリーダーで60cmくらいで電車結びなどで問題ありませんが、結束強度の面からみてもFGノットを釣り場で素早く組めるよう準備が必要となります。
5、メンテナンス・コスト
まず、釣りから帰ってきたら必ず水洗いが必要です。やらないとすぐに内部が錆びます。
水 洗いした後は、スプールを外し、天日干してまた戻して・・・。
まぁ5分あればできるんですが・・・。やり忘れてしまうとアウトです。
また、スピニングリールに比べて、毎回、内部洗浄を行うので、グリスが落ちるのが早いです。自分で分解できる方なら良いですが、使用頻度によっては、頻繁にオーバーホールに出さなければなりません。
タックル
釣り具メーカー各社、このジャンルはかなりマイノリティー(少数派)のようなので、ちょうどライトショアジギングのカテゴリーでの専用タックルは出ておりません。
なので、私は強めのシーバスタックルを流用しております。
- ロット : ラテオ97MB/Q
- 全長(m) : 2.92
- 自重(g) : 155g
- ルアー重量(g): 10-50g(ホントか?)
- PE(号) : 0.8~2.0号
現時点では、ラテオ・ベイトモデルも新製品が発売されており、私の使用しているのは旧モデルですが、適合ルアーやラインも一緒なので、こちらのはダイワさんのHP等で確認してみてください。
ちなみに、ヤマガブランクスのバリスティックや、シマノのディアルーナやルナミスも、購入候補でしたが、高価で手が出せなかったり、ロングキャストできるようにできれば10fくらいのロットが欲しかったため、こちらを購入しました。
次は、ベイトリールです。
- リール : 17エクスセンスDC
- 自重(g) : 225g
- 最大ドラグ力(g): 4.5k
- PE糸巻き量 : 1.5-200、2-150
- スプール寸法 : 37m
- ハンドル回転 : 91cm
使用しているのは17エクスセンスDC!!
とにかく、かっ飛ぶ!!
DCリールの恩恵でトラブルレス!逆風にも強い!!
マイクロモジュールギア搭載、ベアリング数も10/1個なので、巻き心地も最高。
金属ボディーに、スプールをDCユニットでねじ止めしているので、剛性も文句なし!
このタックルのデメリットは?
はい、あります。
これだけ褒めておいて、買い替えを検討するレベルのものが。
それは、【ドラグ力】です。
17エクスセンスDCのドラグ力は4.5kg。下のカテゴリーの20メタニウムでさえ5.0キロあります。
今は、親指ブレーキで何とかなっていますが、初めて大型の青物がかかった時は、ラインが想像以上に出ていくので焦りました。
改善策として、Fusionのドラグワッシャーの追加や、スコーピオンMGLのドラグワッシャーへの変更などがありますが、アンタレスDCMDの購入をお勧めします。ドラグ力も6.0kgあるので、大型魚とのファイトも安心してできるかと思います。
もう1万出してDCMD買えばよかった。今はデザイン含め気に入っているよ!
まとめ
私は、ライトショアジギング(スピニングタックル)で、何度も大物を足元でラインブレイクされるという経験をしています。
理由は、テトラ帯で釣りをすることが多いため、近距離で強引なやり取が出来なかったからです。
では、もっと強靭なスピニングタックルにすれば?
ですが、重いメタルジグ、重いタックルでキャスト・アクション続ける腕力・体力がありません。
あくまで、ライトショアジギングのカテゴリーで大物を釣り上げたいとの思いと、ベイトリール好きが相まって現在のセッティングになりました。
まだまだ、導入までの失敗談や、細かいところは、また記事にしていきたいと思いますので更新できましたら是非ご覧ください。
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